BGM: きよしこの夜


Christmas Concert
  2014

〜エレクトーン de  クリスマス〜

12月17日(水)
四谷区民ホール
19時開演 (18時30分開場) 

東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」下車大木戸門方面)
 \3500(全席自由


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第一部

1.リベルタンゴ
 タンゴの巨匠といわれるピアソラの作品を、現代最高のチェリストといわれる ヨーヨー・マが、ピアソラゆかりのタンギスト達と共に奏でたリベルタンゴが、テレビのC.M.で流れたのをきっかけに、タンゴブームに火がつきました
 「リベルタ」とは自由という意味で、ブエノスアイレスでの活動に限界を感じていたピアソラが単身イタリアに渡リ、そのとき自分の中からあふれ出て来る新しいエネルギーを感じながら作曲した曲なので、このタイトルがつきました。もとは下層階級の.ダンス音楽だったタンゴは今世紀初めにパリの人々に受け入れられた事で、ブエノスアイレスでも上流階級の物となっていきました。そして1955年以降、アストル・ピアソラが新しい活力を吹き込み、踊るタンゴから聴くタンゴへと、新しい流れを作っていきました。

 現在では著名なアーチスト達にタンゴは幅広く受け入れられ、ピアソラの作品も多く演奏されるようになりました。今回もタンゴのリズムにのって、チェロ、ピアノ、ギター、バンドネオンなどの音色の掛け合いをお楽しみいただきます.。 ブエノスアイレスのほの暗いダンスフロアーで、男女が愛情、夢、苦しみなどを激しいリズムにぶつけ合いながら、情熱的に踊っている、そんなノスタルジックな光景を思い浮かべながらお聴きください。


2.メリー・リトル・クリスマス
 "Have Yourself a Merry Christmas"
ジュディー・ガーランドが主演した1944年の、ミュージカル映画「若草の頃」から生まれたクリスマス曲です。 後にF.シナトラが、映画「勝利者」の中で歌いそれからクリスマスソングの定番になりました。
 今回は、アンドレ・ギャニオンの"Noel"風、静かでしっとりとしたメリー・リトル・クリスマをお楽しみいただきます。 ”Noel”「雪の祈り」は、季節を意識させないようなクリスマスソングアルバムを作りたいという彼の思いを込めて製作されたものです。真っ白な一面の雪に包まれたカナダのクリスマス、暖かくてやさしい家族団欒の雰囲気、そのような情景をイメージして作られたもので、プラハ・シンフォニック・オーケストラとの共演により出来上がった名盤の一つです。美しい幻想的なNoelの世界へとお誘い致します

3.きよしこの夜
 原曲は「Stille Nacht」。ヨゼフ・モーア作詞、フランツ・グルーバー作曲のオーストリアの歌です。ドイツ語で書かれていましたが、世界中の300を越える言語に訳され、クリスマスのお馴染みの曲として親しまれています。この曲は今も謎に包まれている部分が多いのですが、ユニークで美しいエピソードを一つ紹介します。 

<1818年のクリスマスの数日前、オーストリアのザルツブルグ近郊のオーバンドルフという、小さな村の出来事でした。牧師ヨゼフは、礼拝に備えて賛美歌の練習をしようと、教会を訪れました。ところが何とネズミが、パイプオルガンのパイプに穴をあけてしまい、全く音が出ません。雪も深く、今となっては修理を頼む時間もないので、困ったヨゼフは、親友のギター仲間で作曲家でもあるフランツ・グルーバーに相談しました。そしてほぼ即興でヨゼフが詞を書き、グルーバーが曲をつけて、クリスマス礼拝の当日演奏しました。村人たちは、最初は驚きましたが、そのすばらしいギターの演奏と歌にうっとりしました。それから、小さな村で生まれたこの曲は、賛美歌109番として、世界的に有名なクリスマスソングとなりました。>
この心温まるお話を、いつまでも語り継ぎたいものですね。

4.クリスマスソング メドレー
☆ひいらぎかざろう〜ジングルベル〜牧人ひつじを〜サンタが街にやってくる ☆ 以上4曲のメドレーです。
クリスマスの絵本を開くと、だれもが心に浮かぶメロディー、幼いころのクリスマスの楽しい思い出がよみがえって来る…。そんな曲を楽しいメドレーにしてみました。まず1曲目は、教会の鐘の音と荘厳なオルガンの響きで始まります。そして色々な楽器が入れ替わり登場し、曲ごとに雰囲気がどんどん変わって行きます。クリスマスプレゼントの箱を、次々と開けて行くような、ワクワクした楽しいアレンジにしました。

5.アヴェマリア(カッチーニ)
G..カッチーニ(Giulio Caccini) アヴェマリアの曲は様々の作曲家が趣向を凝らして作っていますが、中でもシューベルト、グノー、カッチーニの作品が「三大アヴェマリア」と称され、親しまれています。カッチーニはフィレンツェのメディチ家の宮廷に従事し、テノール歌手として働きながら、作曲活動を続けていたといわれます。この曲の歌詞は、「アヴェマリア」のみです。それゆえにいっそうこの美しいメロディーが浮き立って聞こえてくるのでしょう。聴くたびに気持ちが癒され、心の中まで清らかに透明になっていくような気がします。


6.クリスマスソング
天才ジャズシンガーで作曲家、そしてドラマーでもあった、メル・トーメと、ピアニストのロバート・ウェルズのコンビが1946年に作った曲。しかしこのクリスマスソングは、何と夏の暑い日に、涼を取るために、寒い冬の曲を作ったというから驚きです。当時メル・トーメは19歳、ロバート・ウェルズは22歳といいますから、その天才ぶりがうかがえます。この曲はその年に、初めてナット・キング・コールが歌い、大ヒットとなり、クリスマスの定番となりました。この他にも、ルイ・アームストロング、ビング・クロスビー、サミー・ディヴィス・ジュニア、アンディー・ウィリアムスなど、多くのミュージシャンが歌っています。
そして素晴らしい挿絵をつけて、児童向け絵本も出版されました。

この様に、クリスマスソングは世界中の多くの大人からも子供からも愛された、素晴らしい曲です。
今日はピアノとエレクトーンのアレンジでお楽しみ下さい。




7.連作交響詩「わが祖国」よりモルダウ
連作交響詩『わが祖国』 は、チェコの国民的作曲家ベドルジハ・スメタナの代表的な作品で、1874年から1879年にかけて作曲された6つの交響詩から成ります。 交響詩とは、文学や人々の思いを管弦楽により表現する音楽のスタイルです。『わが祖国』は、全6曲からなり、「モルダウ」はその第2番目の曲です。
この曲に着手した年に50歳になったスメタナは、以前から耳の病が悪化し、第2曲目のモルダウを作曲した時には、全く耳が聞こえなくなっていました。この障害を乗り越えて5年かけて、連作交響詩の6曲は完成したのです。
 
1:高い城
2:モルダウ
3:シャルカ
4:ボヘミアの牧場と森から
5:ターボル
6:ブラニーク
 
全6作の初演は、1882年11月5日、プラハ国民劇場横のジョフィーン島にある会場で行われました。『わが祖国』は、毎年行なわれるチェコを代表する国際音楽祭「プラハの春」のオープニング曲として、演奏されることが恒例になっています。
モルダウ(ヴルタヴァ)川は、ボヘミアを南から北に流れ、エルベ川に合流するチェコの重要な河川の一つです。
約12分間にわたって演奏される交響詩「モルダウ」では、モルダウ川の源流からプラハ市内へと続く、上流から下流への川の情景が、非常に鮮明に描写されています。
 
 ☆まずチェコの山奥深いモルダウ川の水源から、雪が溶けて水が集まっていく様子から描かれています。流れる水は岩に当たり快い音を立てながら、次第にその幅を増していきます。両岸からは、勇ましい狩人の角笛や、農民達の楽しげな結婚式の舞曲などが聞こえてきます。そして夜になると、静寂の中、青白い月の光に照らされながら、水の妖精たちが幻想的に舞い踊ります。ある時は急流にさしかかり、波はしぶきを上げて、勇ましく飛び散ります。
次第に川の流れは広く穏やかになり、プラハ市内に入って行きます。勇壮な古城ヴィシェフラドを讃えるかの様に、堂々とした華やかな演奏が続き、川は悠々とプラハ市内を抜けて、さらに流れ続けていく…☆
このような情景を思い浮かべながら、どうぞお聴き下さい。

                  第二部

1.ダンシング・クィーン
ミュージカル「マンマ・ミーア」の中で、誰もが聞いたことのある、そして一番人気があるのが、このダンシング・クィーンかもしれません。
マンマ・ミーアは、全部ABBAの音楽で構成され、たくさんの懐かしいナンバーに、思わず立ちあがり踊り出したくなります。
本場ブロードウェイでも、2階席まで全部熱気あふれるスタンディング・オーベイションでもり上がり、劇場全体が一つになるような一体感があります。そしてその熱気の中、最後にもう一度、アンコールで「ダンシングクィーン」演奏されます。

日本でも「劇団四季」によって、上演され、大人気のミュージカルとなっています。


 2.「ライオンキング」より サークル・オブ・ライフ
 ディズニーのミュージカルはたくさんありますが、この「ライオンキング」はその中でも、かなり大掛かりな舞台装置と、素晴らしいアイデアを盛り込んだ楽しい演出で話題を呼び、N.Y.のブロードウェイや、劇団「四季」で、ロングランを続けています。その感動的な舞台のオープニングに使われているのがこのサークル・オブ・ライフです。
 登場人物は全部動物達ですが、人間社会と変わらない日常生活の中における 愛情、友情、憎しみ、希望、悲しみ、などを描いた感動的なミュージカルです。
 この作品を見ると、ずっと昔から今まで受け継がれてきた、生命の大切さ、そして尊さを改めて感じさせられます。
 今回のフローラのステージでは、恐ろしい猛獣達が動き回る不気味な夜のジャングル、激しい雷雨、そして次第に夜が明け始め、鳥達がさえずり出し、真っ赤な太陽が地平線のかなたから昇って来る、そんなアフリカの光景をエレクトーンサウンドで再現していきます。
 はたして、どのような動物達の声が聞こえて来るのでしょうか?

3.オペラ座の怪人」
アンドリュー・ロイド=ウェーバー製作・脚本・作曲による、有名なミュージカル。日本でも現在、劇団「四季」で上演されています。初演は1986年10月9日、今も上演され続けているロンドン・ウエストエンドのハー・マジェスティー劇場。その後、1988年にはN.Y.ブロードウェイと東京でも開幕となり、そのままロングランを続けているヒット作です。いわゆる「ロンドン・ミュージカル」として現在まで8000万人の人が劇場に足を運んだといわれています。

このミュージカルは、オペラ座の華麗な舞台に次々と起きて行く恐ろしいサスペンスと、そして怪人ファントムの悲しくも美しいラブストーリーが名曲と共に展開されて行き、いつの間にか自分もオペラ座の世界に入り込んでいます。
オペラ座の怪人と呼ばれている ファントムは、天使のように美しいダンサーのクリスティーヌに恋をします。音楽の天才でもあるファントムは彼女に音楽の天使と偽って姿を隠したまま歌の指導をし、クリスチィーヌの才能を開花させ、スターの座に付かせます。しかしクリスティーヌの恋人で、お金持ちであり、容姿端麗なラウルが現れてからは、ファントムのクリスティーヌに対する激しい愛の形が、純愛でありながら、ますますゆがんだ愛に変って行き、殺人まで犯し、さらに彼女自身も苦しめます。沢山の才能を持ちながら、自分の姿が醜いために、誰からも愛されたことのないファントムは、自分の愛をどういう風に相手に伝えたらよいのか、わからななかったのです。

そのファントムの純粋すぎる愛の切なさ、かなわぬ愛のむなしさが、観客の心に辛いほどに伝わってきて、思わず涙してしまいます。そしてまたそれを見事に包みこむ、場面ごとの美しい歌の数々に、劇場全体がうっとりと酔いしれてしまうのです。

今回は「Overture」「Angel of Music」「The Music of the Night」「All I Ask of You」の4曲をメドレーにして演奏致します。



「コーラスライン」より ワン
マイケル・ベネット原案、振付、演出  マーヴィン・ハムリッシュ音楽。
1975年初演された、ブロードウェイミュージカルで、ワンはその中で歌われる曲です。
日本では「劇団四季」により上演され、大ヒットとなりました。

また1985年には、マイケル・ダグラス主演のアメリカ映画にもなりました。
コーラスラインとは、稽古で舞台上に引かれるラインの事で、役名のないキャスト達が、ダンス等でこれより前へ出ないようにと、メインキャストとコーラスを隔てているものです。

★N.Y.ブロードウェイのある劇場の幕があると、そこは新作のためのオーディションの真っ最中。演出家ザックの前で、いつかスターになりたいと夢見る17人の男女が、たった8人の採用枠に残るために、自分のすべてをかけているのです。しかし厳しいオーディションに合格しても、手に入るのは、「コーラス」つまり無名の脇役です。ショービジネスの世界に生きるダンサー達の、ひたむきな姿が描き出されているミュージカルです。
ワンは、軽快なリズムに乗って、つい一緒に歌いたくなるような歌詞ですので、一部をご紹介しておきます。

ワン ひとつの夢 胸にいだいて
ワン ほほえみもち 誇り高く
ひとつひとつ きらめきあえば
孤独など 忘れさせるよ
ワン ひとめだけで 誰も夢中さ
世界にひとりの人
ウー! すごい! その魅力に
みんな ただうっとり
みごとな人

5.「アナと雪の女王」より レット・イット・ゴー 
2013年のウォルト・ディズニー・アニメーションスタジオ制作による、ミュージカル・ファンタジー映画「アナと雪の女王」に使用された楽曲。
この映画は、2013年アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞しています。
作詞作曲は、クリスティン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペス。劇中の挿入歌としては女優で歌手でもあるイディナ・メンゼルが王女エルサ役の声優として、エモーショナルに歌いあげています。日本では松たか子を始め、各国でカバーされ、世界中で大ブレイクしました。

この映画はアンデルセンの名作「雪の女王」にインスピレーションを得て、舞台設定は雪と氷の世界としていますが、ストーリーは新規に書きおろされたものです。ディズニー史上初めてのダブルヒロインで、雪と氷の魔力を持つ女王エルサ、そのエルサと王国を救うため、冒険の旅に出る妹アナ、この二人の姉妹を中心に、真実の愛が描かれています。

人々に自らの魔法を知られてしまったエルサが、王国から逃げ出した直後の場面で、この曲が流れ、もはや自分の意思で抑えることができないほど巨大な魔法を持つエルサが、幼少期以来、ずっと抑えられてきた障害から解放され、何も恐れずに魔法が使えることを歓喜して歌います。


6.「ロシュフォールの恋人たち」より キャラバンの到着

ミシェル・ルグラン作曲。
ジャズミュージシャンでもあり、映画音楽作曲家であるミシェル・ルグランのミュージカル「ロシュフォールの恋人達」(1966年)の中で使われた曲です。最初に登場するテーマは、TVのCM等でも、よく流れていますのでご存知の方も多いことでしょう。
軽快に移り変わっていくリズムの中を、旋律が微妙に語り合うようにすりぬけて行き、スリリングな心地よさのある曲です。
ロシュフォール地方の映像も交えて、お楽しみください


「レ・ミゼラブル」より 夢やぶれて〜民衆の歌
ヴィクトル・ユーゴーの小説 「レ・ミゼラブル」 (ああ無情)を原作としたミュージカル。
1980年に、アラン・ブーブリル(作詞)とクロード・ミシェル・シューンベルグ(作曲)によって、パリで上演され、続いて1985年にロンドン版「レ・ミゼラブル」が上演されました。その後、この作品は世界中で大人気となり、多くの劇場で上演され、映画も作成されました。劇中に使われる音楽は、どれも美しく、心に残ります。

★主人公ジャン・バルジャンは、たった一つのパンを盗んだ罪による19年間の囚人生活から仮釈放された後、仕事にも付けず生活に困り、絶望のどん底にあった時、ある司教の真心に触れ、身も心も生まれ変ろうと決意します。その後、名前も変え、市長の地位にまで上りつめたジャンを、囚人時代を知っている警部ジャベールが、執拗に追い続けます。そして不思議な運命で結ばれた女性ファンテーヌと出会いますが、彼女は病気で亡くなってしまいます。その彼女から愛娘コゼットの未来を託されたジャンは、父親として彼女を守るため、ジャベールの追跡をかわして、パリへ逃亡し、フランス革命の激動の波に、のみ込まれていきます。

「夢やぶれて」

ジャン・バルジャンが、後に養女として引き取るコゼットの母ファンテーヌが、かつての楽しかった日々を思い出しながら切々と歌う、美しい曲です。

「民衆の歌」
その頃、パリでは、抑圧と貧困に苦しむ労働者と学生たちが、革命を決意します。自由で平等な社会を実現しようと、希望を抱いて戦う彼らによって、「民衆の歌声が聞こえるか?」と、力強く歌いあげられます。このナンバーはラストシーンで使用され、ミュージカルはクライマックスをむかえます。勇気を持って、みんなで力を合わせて前へ進んで行こう!という気持ちが、伝わってくる曲です。

(アンコール曲) ラデツキー行進曲
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