アンサンブル・フローラ 20周年記念コンサート

 Suntory 2015

BGM : White Christmas


Ensemble Flora Christmas Concert
サントリーホール ブルーローズ(小ホール)
12月20日(日)

開演 午後1時30分 (開場 午後1時)

入場料:¥3500(全席自由) 六本木一丁目・溜池山王駅 下車


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  ☆第一部☆

1. クリスマスソングメドレーⅠ
山の中の小さな教会の静かなクリスマスにご招待しましょう。教会の鐘が鳴り、何所からともなく素朴な美しいオルガンの音が聞こえてきます。子供達も少しずつ教会に集まって来ました。いつのまにか外には真っ白な雪が降り積もり、清らかな歌声と共に、クリスマスの礼拝が始まります。森の動物達も、静かに耳を傾けています。「荒野の果てに」「もろびとこぞりて」「アベマリア」の3曲をメドレーでお聴きください。

. クリスマスソング
天才ジャズシンガーで作曲家、そしてドラマーでもあった、メル・トーメと、ピアニストのロバート・ウェルズのコンビが1946年に作った曲。しかしこのクリスマスソングは、何と夏の暑い日に、涼を取るために、寒い冬の曲を作ったというから驚きです。当時メル・トーメは19歳、ロバート・ウェルズは22歳といいますから、その天才ぶりがうかがえます。この曲はその年に、初めてナット・キング・コールが歌い、大ヒットとなり、クリスマスの定番となりました。この他にも、ルイ・アームストロング、ビング・クロスビー、サミー・ディヴィス・ジュニア、アンディー・ウィリアムスなど、多くのミュージシャンが歌っています。
そして素晴らしい挿絵をつけて、児童向け絵本も出版されました。
この様に、クリスマスソングは世界中の多くの大人からも子供からも愛された、素晴らしい曲です。

3.
星条旗よ永遠なれ
マーチ王と言われる、元アメリカ海兵隊音楽隊隊長の、ジョン・フィリップ・スーザが作曲した行進曲の一つで、最もよく知られているものです。
勇壮なメロディー、美しいピッコロのオブリガートなど、聴きどころ満載の曲で、アメリカの第2の国歌としてもおなじみです。アメリカの演奏会では、最後の曲の直後に続けて演奏され、それにあわせて会場の皆さんが手拍子をするという慣習があります。
 この曲は1896年のクリスマスに作曲されました。スーザが妻とヨーロッパ旅行中に、スーザ吹奏楽団のマネージャーだったディビッド・ブレークリーが死去したという知らせを受け、すぐにアメリカに帰国することになりました。そのアメリカへ帰る途中の船上で、この曲を頭の中で作曲し、到着と同時に楽譜にして演奏しました。
スーザはこれ以降亡くなるまでほとんどすべてのコンサートでこの曲を指揮したそうです。

4. 上を向いて歩こう
1961年に発売された曲。永六輔作詞、中村八大作曲で、坂本九が歌って大ヒットしました。
海外でも「スキヤキ」として有名になりました。「悲しくても、涙がこぼれないように、
上を向いて歩こう」という歌詞が印象的です。


5. 「となりのトトロ」より  さんぽ

お馴染みスタジオジブリ映画で、1988年に公開されました。この映画は、昭和30年代前半の日本が舞台(埼玉県狭山市)で、田舎に引っ越してきたサツキ、メイ姉妹と、不思議な生き物「トトロ」との交流が描かれたファンタジー作品です。音楽は久石譲が担当しています。子供から大人まで多くの人々に親しまれているオープニングテーマ「さんぽ」は、かわいい歌詞が付いています。大きく手を振って、元気よく歩いてみたくなりませんか。

歩こう歩こう わたしは元気
歩くの大好き どんどん行(い)こう
坂道 トンネル 草っぱら
いっぽん橋に でこぼこ砂利道
くもの巣くぐって 下り道

(中川李枝子作詞)

. 東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ
(エレクトリック・ファンファーレ~バロック・フォーダウン・ハイホー・美女と野獣・白鳥の湖・小さな世界)
1995年惜しまれつつ終了した「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード」が、グレードアップ。
「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」として、復活しました。
テーマが移り変わるごとに、懐かしい名曲が次々と登場します。
ディズニーランドが久しぶりの方も多いかもしれませんが、パレードを見ているようなワクワク感をお楽しみ下さい。
きっと幸せな気分に包まれるはず…。


. サンダーバード

Barry Gray作曲
皆さんは人形劇のサンダーバードをご存知ですか?1960年代に放映された、本国イギリスや日本でも根強い人気を誇っているTVシリーズです。独特の口の動きが印象的だった不滅のヒーロー達は、時を超えていまだに人気があります。世界的に大ヒットしたSF人形劇「サンダーバード」は、2004年に実写版もDVD化された事もあり、幅広い年齢層に人気があります。テーマ曲はCMやバックミュージックなどによく使われて大人も子供も大好き!きっとどこかで聞かれた方も多いと思います。日本初放映は何と1966年で、その後何年もの間に、国際情勢は大きく変化しましたが、世界の危機を未然に防ぐため、スーパー・ハイテク・メカ 「サンダーバード」を操るトレーシー兄弟の活躍は、昔も今も人類が求め続けている平和を願う世界的ヒーローなのではないでしょうか。いよいよ、サンダーバード出発のカウントダウンが近づいて来ました!さあ、秘密基地のトレーシーアイランドへご一緒しましょう!


8. 歌劇「アイーダ」より 凱旋行進曲

全4幕からなるオペラ「アイーダ」の第2幕、戦いに勝利したエジプト軍が凱旋するシーンに流れている曲です。高らかに鳴り響くトランペットの旋律が印象的で、現代ではサッカーの応援歌としても世界中で親しまれています。その由来は、中田英寿がイタリアのセリエAのパルマFCにいた頃、同チームの応援歌にこの曲が使用されているのを気に入ったと、自身のHPで語ったことからといわれています。2015年女子サッカーW杯におけるなでしこJAPANの準優勝という大活躍で、心地よくこの曲を度々耳にすることが出来ました。


 ☆第二部

1. メリーリトル・クリスマス

"Have Yourself a Merry Christmas"

ジュディー・ガーランドが主演した1944年の、ミュージカル映画「若草の頃」から生まれたクリスマス曲です。 後にF.シナトラが、映画「勝利者」の中で歌いそれからクリスマスソングの定番になりました。今回は、アンドレ・ギャニオンの"Noel"風、静かでしっとりとしたメリー・リトル・クリスマをお楽しみいただきます。 ”Noel”「雪の祈り」は、季節を意識させないようなクリスマスソングアルバムを作りたいという彼の思いを込めて製作されたものです。真っ白な一面の雪に包まれたカナダのクリスマス、暖かくてやさしい家族団欒の雰囲気、そのような情景をイメージして作られたもので、プラハ・シンフォニック・オーケストラとの共演により出来上がった名盤の一つです。美しい幻想的なNoelの世界へとお誘い致します。

2. 組曲「くるみ割り人形」

バレエ「くるみ割リ人形」はドイツ・ロマン派の作家ホフマンの、幻想的童話がもとになっています。チャイコフスキーがこのバレー音楽の依頼を受けたのは,1890年2月のことで、彼にとっては「白鳥の湖」「眠りの森の美女」に続く3度めの、バレエ音楽への挑戦でした。これから演奏する8曲は、本来のバレエ音楽からチャイコフスキー自身が演奏会用組曲としたものです。この作品は1892年3月バレエの初演に先立って、ペテルブルグで初演されました。音楽を先に上演することは異例な事でしたが、アンコールを求められる程の大成功をおさめました。今回は、「くるみ割り人形」のお話をお聞きいただきながら、主人公クララと共に、クリスマスの夜の幻想的な世界にお誘い致します。

☆小序曲

これから始まる不思議な世界への扉を開くのにふさわしい、ドラマティックな魅力のある曲です。はじめは小さく、ささやくように弦楽器が歌いだします。途中から色々な楽器が早いテンポで旋律的なフレーズと律動的なフレーズを交互に入れ替わりながら走り抜け、躍動的な新しいコントラストを作り上げていきます。軽快かつ優美な曲で、チェロやコントラバスなどの低音が入っていないことが注目されます。

☆行進曲

第一幕で子供達が部屋に入ってくる時の、かわいいくて優美な行進曲。無邪気な快活な主題をトランペットとホルンとクラリネットが奏でた後,弦楽器に引き継がていきます。くるみ割り人形といえば、まずこの曲を思い浮かべる方も多いことでしょう。

☆スペインの踊り

チョコレートの精の踊り。まずはトランペットによるメロディーが、響き渡ります。そして木管楽器も加わり、中盤スペインを代表する楽器カスタネットも登場し、明るい情熱的なリズムをさらに、華やかに盛り上げていきます。
この曲は、チャイコフスキーの演奏会用組曲には含まれておらず、バレエの中でのみ演奏されますが、
今回は特別に組曲の中に加えて演奏いたします。

☆アラビアの踊り

コーヒーの精の踊り。全体的に甘く、ものうい、もやの中にいるような東洋的な旋律のなかで、アラビア風のゆったりとしたやわらかい踊りが披露されます。旋律はクラリネットからヴァイオリンへと進み,さらにバスーン、弦、クラリネット、フルート、弦へと動いて、その間を縫うようにはいってくるタンブリンの弱い響きが、不安げな不気味な雰囲気をかもし出しています。お城のパーティーの中,威嚇するように進んでくるネズミの王様を目の前で見ているような、静かでありながら不穏な旋律が印象的です。

☆中国の踊り

お茶の精の踊り。バスーンの規則的なややおどけたような響きで始まり、それに弦のピチカートが加わります。その単純なリズムの中を,フルートが高い音で自由にかけめぐり、そのうちクラリネットが可愛らしく遊ぶように入ってきます。

☆トレパーク

トレパークはロシアの農民の踊る2拍子の激しい踊りのことです。 夢の中のお城で、この曲に合わせて、激しくコサックの踊りを披露します。爆発的にクライマックスへと向かう陽気な活気に満ちた曲で、終わりに近づくにつれてテンポがどんどん速くなっていきます。

☆こんぺい糖の踊り

お城の女王 こんぺい糖の精の踊り。
オルゴールのような、キラキラしたやわらかいチェレスタの奏でる旋律によって、妖精たちの夢のような世界へと引き込まれていきます。バスーンの力のこもった低音の旋律が、魔法のムードを強め、さらに曲に深みと幅を与えています。
 ♪チェレスタ♪
小型のアップライトピアノのような形をしていて、小さなベルのような音を出します。チャイコフスキーはこの楽器を初めてこの「こんぺい糖の踊り」の中で使いました。


☆あし笛の踊り

おもちゃの3本の笛が、軽やかなポルカのリズムにのって、踊ります。低い弦のピチカートのリズムの上に、フルートの三重奏が,跳ね回るような軽やかな旋律を奏でた後、トランペットが急ぎ足で華やかに、行進曲風の感じを出し、再びフルートの三重奏で終ります。


☆花のワルツ

組曲の最後を飾るのにふさわしい華やかなワルツで、あらゆる花が舞い始め、おもちゃも、お菓子も、みんな一緒に、踊ります。木管とホルンの導入の後に、ハープのソロが、最初はややためらいながら、やがて花がいっぱいに開いていく印象を描き出していきます。ひかえめに歌う木管の旋律から、弦楽器が華やかに力強く旋律をかなでるまで,かなりじらされる感じがありますが、これはチャイコフスキーがクライマックスの到来を先に引き伸ばそうばそうという手法からきています。又、チャイコフスキーの曲には、美しさの根底に悲哀が潜んでいることが多く、この曲の中でもチェロが、高く緊張したバイオリンの響きの中に,甘く切ない旋律を奏でます。そして,最後にオーケストラが精いっぱいの力で主題を引き継ぎ、このバレエ組曲ーお菓子の国への魔法の冒険ーは、ドラマティックな結末を迎えるのです

3. 威風堂々「第一番」

エルガー作曲 「威風堂々」 第一番は、イギリスの第二の国歌とも言われ世界的に親しまれている曲です。トリオの旋律は国王エドワード7世の耳をとらえ、歌詞をつけたら良いとの言葉により、Land and Hope and Glory (希望と栄光の国) と歌われるようになりました。コーラスをつけて演奏する事もあり、客席の方々も肩を組みながら歌い、大合唱になることもあります。最近は学校の卒業式や種々の式典等の時にも、よく演奏されています。希望に満ちあふれた未来に向けて、堂々と胸を張って生きて行こうという気持ちになる、スケールの大きい素晴しい曲です。テレビのコマーシャルでもよく使われ、かなりポピュラーになりましたので、ご存知の方も多いことでしょう。



(アンコール曲)きよしこの夜


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