1
☆クリスマスソングメドレー T |
|
クリスマスの絵本を開くと、誰もが心に浮かぶメロディー、クリスマスの楽しい思い出が懐かしく心によみがえって来る、そんな曲を楽しいメドレーにしてみました。まず一曲めは、教会の鐘の音と荘厳なオルガンの響きではじまります。色々な楽器が入れ替わり登場し、曲ごとに雰囲気がどんどん変わっていきます。クリスマスプレゼントの箱を次々と開けていくような、わくわくした楽しさのあるアレンジにしました。ひいらぎかざろう〜ジングルベル〜牧人ひつじを〜サンタが街にやってくる 以上4曲のメドレーです。
|
2
☆ラスト・クリスマス |
|
ジョージ・マイケル作曲
ワムの代表的ヒットとして有名になりました。このタイトルの「ラスト」は去年の意味。クリスマスの頃に、街中でこの曲を聴くと、何となく気持ちがワクワクしてくる、夢のあるナンバーです。しかし詩の内容は、ちょっと悲しい失恋の歌です。
”去年のクリスマス、僕は君にハートをあげたのに、次の日、君は放り投げてしまった。今年は泣くのはごめんだから、誰か特別な人にあげることにするよ…”
というわけで、クリスマスの曲としては、ハッピーとはいえませんが、思い出に浸るには、最高の曲です。山下達郎の「クリスマス・イブ」と共に、クリスマス・ソングの定番中の定番でもあります。
2004年にはフジテレビのドラマ「ラスト・クリスマス」でもこの曲が使われ、さらに幅広い年齢層に、ワムの人気が広がりました。
|
3
☆ハレルヤ・コーラス |
|
ヘンデル作曲のオラトリオ「メサイア」第二部25曲目の曲です。実際は混声4部合唱で演奏されています。全曲を演奏すると2時間半はかかる膨大なオラトリオです。メサイアの詞はヘンデルの友人のジェネンズによるもので、旧・新約聖書をアレンジして書かれています。救世主イエス降誕の予言より始まり、降誕、受難、しょく罪、復活、永遠のキリスト、という一代記がまとめ上げられています。驚くべきことは、この長いオラトリオをヘンデルが何と1741年8月22日から9月14日の、たった23日間で書き上げたということです。今回は合唱の部分を色々な楽器の音色に置き換えてアレンジしてあります。フローラ・オーケストラの音色でお楽しみください。
|
4
☆アメージング・グレース |
|
現在はゴスペル(黒人霊歌)として親しまれていますが、もともとはジョン・ニュートン作詞によるイギリスの賛美歌です。但し誰が作曲したかは不詳です。アイルランドかスコットランドの民謡を合わせたものとも言われています。ニュートンは若い頃に、奴隷船の船長として航海中に嵐に会い、死ぬほどの苦しさを味わいました。その時、母から渡されていた聖書を読み、回心して後に牧師になり、この曲の作詞をしました。「アメージング・グレース」とは「驚くべき恵み」という意味で、「こんな私にでも神は祝福してくださる」という内容の歌詞です。
今回はゴスペルに加えて、リズムの楽しいケルトダンスの雰囲気も取り入れて、アレンジしました。楽器が変わるたび、いろいろな場面が展開して行きます。ご自由にイメージを膨らませながらお聴きください。
|
5
☆オペラ座の怪人 |
|
アンドリュー・ロイド=ウェーバー製作・脚本・作曲による、有名なミュージカル。日本でも現在、劇団「四季」で上演されています。初演は1986年10月9日、今も上演され続けているロンドン・ウエストエンドのハー・マジェスティー劇場。その後、1988年にはN.Y.ブロードウェイと東京でも開幕となり、そのままロングランを続けているヒット作です。いわゆる「ロンドン・ミュージカル」として現在まで8000万人の人が劇場に足を運んだといわれています。
このミュージカルは、オペラ座の華麗な舞台に次々と起きて行く恐ろしいサスペンスと、そして怪人ファントムの悲しくも美しいラブストーリーが名曲と共に展開されて行き、いつの間にか自分もオペラ座の世界に入り込んでいます。
オペラ座の怪人と呼ばれている ファントムは、天使のように美しいダンサーのクリスティーヌに恋をします。音楽の天才でもあるファントムは彼女に音楽の天使と偽って姿を隠したまま歌の指導をし、クリスチィーヌの才能を開花させ、スターの座に付かせます。しかしクリスティーヌの恋人で、お金持ちであり、容姿端麗なラウルが現れてからは、ファントムのクリスティーヌに対する激しい愛の形が、純愛でありながら、ますますゆがんだ愛に変って行き、殺人まで犯し、さらに彼女自身も苦しめます。沢山の才能を持ちながら、自分の姿が醜いために、誰からも愛されたことのないファントムは、自分の愛をどういう風に相手に伝えたらよいのか、わからななかったのです。そのファントムの純粋すぎる愛の切なさ、かなわぬ愛のむなしさが、観客の心に辛いほどに伝わってきて、思わず涙してしまいます。そしてまたそれを見事に包みこむ、場面ごとの美しい歌の数々に、劇場全体がうっとりと酔いしれてしまうのです。
今回は「Overture 」「Angel Of Music」「The Music Of The Night」「All I Ask Of You」の4曲をメドレーにしてお届けいたします。
|
6
☆きよしこの夜 |
|
原曲は「Stille Nacht」。ヨゼフ・モーア作詞、フランツ・グルーバー作曲のオーストリアの歌です。ドイツ語で書かれていましたが、世界中の300を越える言語に訳され、クリスマスのお馴染みの曲として親しまれています。この曲は今も謎に包まれている部分が多いのですが、ユニークで美しいエピソードを一つ紹介します。
<1818年のクリスマスの数日前、オーストリアのザルツブルグ近郊のオーバンドルフという、小さな村の出来事でした。牧師ヨゼフは、礼拝に備えて賛美歌の練習をしようと、教会を訪れました。ところが何とネズミが、パイプオルガンのパイプに穴をあけてしまい、全く音が出ません。雪も深く、今となっては修理を頼む時間もないので、困ったヨゼフは、親友のギター仲間で作曲家でもあるフランツ・グルーバーに相談しました。そしてほぼ即興でヨゼフが詞を書き、グルーバーが曲をつけて、クリスマス礼拝の当日演奏しました。村人たちは、最初は驚きましたが、そのすばらしいギターの演奏と歌にうっとりしました。それから、小さな村で生まれたこの曲は、賛美歌109番として、世界的に有名なクリスマスソングとなりました。>
この心温まるお話を、いつまでも語り継ぎたいものですね。
|
7
☆クリスマスソング・メドレー U |
|
フローラのメンバーの一人が数年前にイギリスのとある街でクリスマスを迎えました。そこの大聖堂でのクリスマス礼拝は、神聖な雰囲気と共に荘厳なパイプオルガンと清らかな聖歌隊の調べに身も心も包みこまれ、大変感動的なものでした。その時の清らかな感動をもう一度フローラの演奏で再現できたら…との思いを込めて、4曲メドレーで演奏致します。どうぞ大聖堂の荘厳なクリスマスキャロルの雰囲気にひたってみてください…。
Oh !Holly Night
「オー!ホーリーナイト」
A Maiden Most Gentle
「やさしい乙女」 マリア様 をたたえた曲
In Dulchi Jubilo
「甘い喜びのうちに」「もろ人声あげ」とも訳されています。キリスト誕生を祝う曲です。
Adeste Fideles
「信者の集い」「神の御子」という題名でも有名です。
“神の御子がベツレヘムにお生まれになった。急いで拝みに行こう”と歌われています。
|
8
☆組曲「くるみ割り人形」より |
|
バレエ「くるみ割リ人形」はドイツ・ロマン派の作家ホフマンの、幻想的童話がもとになっています。チャイコフスキーがこのバレー音楽の依頼を受けたのは,1890年2月のことで、彼にとっては「白鳥の湖」「眠りの森の美女」に続く3度めの、バレエ音楽への挑戦でした。これから演奏する8曲は、本来のバレエ音楽からチャイコフスキー自身が演奏会用組曲としたものです。この作品は1892年3月バレエの初演に先立って、ペテルブルグで初演されました。音楽を先に上演することは異例な事でしたが、アンコールを求められる程の大成功をおさめました。しかしその年の12月に初演されたバレエのほうは、曲に対する評判とおおかたの期待に対して不評に終りました。音楽の素晴らしい出来に比べて、演出の不備が目立ったことがその原因と言われています。
しかし初演から1世紀もの歳月を経た今日では、クリスマス・シーズンには欠かせない演目として、世界中で公演が行われています。
今回は「くるみ割り人形」のお話をお聞きいただきながら,主人公のクララと共に、皆様をクリスマスの夜の幻想的な世界へとご案内いたします。
|
9
☆(1)小序曲 |
|
これから始まる不思議な世界への扉を開くのにふさわしい、ドラマティックな魅力のある曲です。はじめは小さく、ささやくように弦楽器が歌いだします。途中から色々な楽器が早いテンポで旋律的なフレーズと律動的なフレーズを交互に入れ替わりながら走り抜け、躍動的な新しいコントラストを作り上げていきます。軽快かつ優美な曲で、チェロやコントラバスなどの低音が入っていないことが注目されます。
|
10
☆(2)行進曲 |
|
第一幕で子供達が部屋に入ってくる時の、かわいいくて優美な行進曲。無邪気な快活な主題をトランペットとホルンとクラリネットが奏でた後,弦楽器に引き継がていきます。くるみ割り人形といえば、まずこの曲を思い浮かべる方も多いことでしょう。
|
11
☆(3)アラビアの踊り |
|
コーヒーの精の踊り。全体的に甘く、ものうい、もやの中にいるような東洋的な旋律のなかで、アラビア風のゆったりとしたやわらかい踊りが披露されます。旋律はクラリネットからヴァイオリンへと進み,さらにバスーン、弦、クラリネット、フルート、弦へと動いて、その間を縫うようにはいってくるタンブリンの弱い響きが、不安げな不気味な雰囲気をかもし出しています。お城のパーティーの中,威嚇するように進んでくるネズミの王様を目の前で見ているような、静かでありながら不穏な旋律が印象的です。
|
12
☆(4)中国の踊り |
|
お茶の精の踊り。バスーンの規則的なややおどけたような響きで始まり、それに弦のピチカートが加わります。その単純なリズムの中を,フルートが高い音で自由にかけめぐり、そのうちクラリネットが可愛らしく遊ぶように入ってきます。
|
13
☆5)ロシアの踊り(トレパーク) |
|
トレパークはロシアの農民の踊る2拍子の激しい踊りのことです。 夢の中のお城で、チョコレートの精が、この曲に合わせて激しくコサックの踊りを披露します。爆発的にクライマックスへと向かう陽気な活気に満ちた曲で、終わりに近づくにつれてテンポがどんどん速くなっていきます。
|
14
☆(6)こんぺいとうの踊り |
|
お城の女王 こんぺい糖の精の踊り。
オルゴールのような、キラキラしたやわらかいチェレスタの奏でる旋律によって、妖精たちの夢のような世界へと引き込まれていきます。バスーンの力のこもった低音の旋律が、魔法のムードを強め、さらに曲に深みと幅を与えています。
♪チェレスタ♪
小型のアップライトピアノのような形をしていて、小さなベルのような音を出します。チャイコフスキーはこの楽器を初めてこの「こんぺい糖の踊り」の中で使いました。
|
15
☆(7)あし笛の踊り |
|
おもちゃの3本の笛が、軽やかなポルカのリズムにのって、踊ります。低い弦のピチカートのリズムの上に、フルートの三重奏が,跳ね回るような軽やかな旋律を奏でた後、トランペットが急ぎ足で華やかに、行進曲風の感じを出し、再びフルートの三重奏で終ります。
|
16
☆(8)花のワルツ |
|
組曲の最後を飾るのにふさわしい華やかなワルツで、あらゆる花が舞い始め、おもちゃも、お菓子も、みんな一緒に、踊ります。木管とホルンの導入の後に、ハープのソロが、最初はややためらいながら、やがて花がいっぱいに開いていく印象を描き出していきます。ひかえめに歌う木管の旋律から、弦楽器が華やかに力強く旋律をかなでるまで,かなりじらされる感じがありますが、これはチャイコフスキーがクライマックスの到来を先に引き伸ばそうばそうという手法からきています。又、チャイコフスキーの曲には、美しさの根底に悲哀が潜んでいることが多く、この曲の中でもチェロが、高く緊張したバイオリンの響きの中に,甘く切ない旋律を奏でます。そして,最後にオーケストラが精いっぱいの力で主題を引き継ぎ、このバレエ組曲ーお菓子の国への魔法の冒険ーは、ドラマティックな結末を迎えるのです。
|
17
☆美しく青きドナウ |
|
ヨハン・シュトラウス作曲
ウィンナーワルツの代名詞ともいえる名曲です。ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは正式なプログラムとして載ることはありませんが、アンコールとして「必ず」演奏される曲です。敗戦で沈んでいたオートリアの人々を励ますために作られたこの曲は、オーストリアの「第二の国歌」とも呼ばれています。オリジナルは男性合唱付きだったようですが、現在はオーケストラだけで演奏されることがほとんどです。曲は川の流れを上流から下流へと辿るような雰囲気があります。冒頭の弦楽器だけの美しいトレモロの助走から始まり、続いてホルンが静かに引き継ぎ、次第に変化していくワルツの中へと流れていきます。シュトラウス・ファミリーのワルツは、基本的に「序奏+いろいろなワルツの接続曲+終結部」という形をとっています。この枠組みを基本としていろいろな工夫が凝らされています。大体がとても早いテンポで演奏されますが、ウィンナー・ワルツの特徴は微妙に機械的ではない3拍子で、それが本場のウイーン気質だとも言われています。
|
18
☆ラデツキー行進曲 |
|
ワルツ王 ヨハン・シュトラウスの父の作曲。1848年ウィーンに革命が起きたとき、保守派であるシュトラウスは政府軍に味方し、その将軍であったラデツキーを讃えてこのマーチを作曲しました。しかしそのために革命軍に睨まれ、ロンドンに一時亡命しなければならなかったほどです。この曲は現在オーストリアを代表するマーチとして、毎年ウイーン・フィルのニューイヤーコンサートで、必ず演奏されています。いつも未来に向かって、明るく前向きに歩いて行きたくなる、そんな元気の出る行進曲です。
|
19
メリー・リトル・クリスマス(アンコール) |
|
|