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ラスト・クリスマス |
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ジョージ・マイケル作曲
ワムの代表的ヒットとして有名になりました。このタイトルの「ラスト」は去年の意味。クリスマスの頃に、街中でこの曲を聴くと、何となく気持ちがワクワクしてくる、夢のあるナンバーです。しかし詩の内容は、ちょっと悲しい失恋の歌です。
”去年のクリスマス、僕は君にハートをあげたのに、次の日、君は放り投げてしまった。今年は泣くのはごめんだから、誰か特別な人にあげることにするよ…”
というわけで、クリスマスの曲としては、ハッピーとはいえませんが、思い出に浸るには、最高の曲です。山下達郎の「クリスマス・イブ」と共に、クリスマス・ソングの定番中の定番でもあります。
2004年にはフジテレビのドラマ「ラスト・クリスマス」でもこの曲が使われ、さらに幅広い年齢層に、ワムの人気が広がりました。
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そりすべり |
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ルロイ・アンダーソンは、「ワルツィング・キャット」や「シンコペイテッド・クロック」など親しみやすいメロディーの小品をたくさん作曲しています。特にパーカッションの使い方が面白い作品が多いので、器楽合奏などにもよく使われています。 1948年に書かれたこの「そりすべり」も軽快なリズムに乗り、思わず口ずさんでみたくなるような明るい楽しい曲で、クリスマスの定番としておなじみですね。 勢いよくかけて行く馬のそりのベルや、ムチの音、そしてトランペットでの馬のいななきなど、ユーモアたっぷりの効果音がたくさん入っていますので、生き生きとした音の情景描写をお楽しみください
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忘れられた夢 |
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ルロイ・アンダーソン作曲と言うと,色々なパーカッションをつかった楽しく軽快な作品が多いと思われていますが、この「忘れられた夢」(Forgotten Dreams)は、とても甘くて美しい、しっとりとした曲です。
思わずその夢のようなロマンチックな旋律のなかに、自分を漂わせたくなるような 何とも不思議な魅力のある曲です。
もしかすると初めてお聞きになる方も多いかもしれませんね。
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「レクイエム」より ラクリモーサ |
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死者のためのミサ曲 「レクイエム」 ニ短調 K.626
レクイエムはモーツァルトの最後の作品で、病床で最後の力をふりしぼりながら作曲していましたが、1791年12月5日『怒りの日』の章の9章節目、「涙の日」(ラクリモーサ)の8小節目まで自筆で書き、息を引き取りました。その後弟子のジュースマイヤーによって補筆、完成されたもので、曲は8章14曲から構成されています。
1.レクイエム 2.キリエ 3.読誦(T怒りの日・U不思議なラッパ・Vみいつの大王)・W思い給え、X呪われた者どもは・ Y(涙の日) 4.奉献文(T・U) 5.聖なるかな、 6.ほむべきかな、 7.神の小羊8.聖体排領誦(永遠の光を)、となっています。演奏には独唱者4名、混声4部合唱とオルガンを伴ったオーケストラが必要です。フルート、オーボエ、クラリネット、ホルンは用いられていない代わりに、バセット・ホルンという今ではほとんど廃れてしまった楽器が含まれており、これは普通クラリネットで代用されます。初演は1793年12月14日、ウィーンのノイシュタットの教会で行われました。
この教会音楽一曲だけでもモーツアルトの名を永遠なものにするに違いない名曲といわれています。ローマのカトリック教の大司教が治めるザルツブルグに生まれ、その宮廷音楽家として仕えたモーツァルトですから、後のウィーン時代のものも含めて数十曲の教会音楽を作曲したという偉業は納得できるところです。
〜Lacrimosa 『涙の日』 〜
1791年7月のある日、モーツァルトは『灰色の服を着て異様な風采の男』の来訪を受けレクイエムを依頼する手紙を受け取ったといわれています。この依頼により彼は作曲に取りかかりますが、このLacrimosaの執筆途中でついに筆を折ります。死の直前の12月4日にモーツァルトはジュースマイヤーを枕元に呼んで、レクイエムについて細かく指示を与え意識を失ってからも、ティンパニーのパッセージを説明するかのように口を動かしていたといわれています。12月5日0時55分、彼はその短い生涯を終えます。病床で、その4重唱をモーツァルトも加わって見舞いにきた友人と共に歌い、感動のあまり、自ら涙にむせびながらその楽譜を閉じたという「涙の日」(Lacrimosa)を今日は演奏いたします。
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アメイジング・グレイス |
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現在はゴスペル(黒人霊歌)として親しまれていますが、もともとはジョン・ニュートン作詞によるイギリスの賛美歌です。但し誰が作曲したかは不詳です。アイルランドかスコットランドの民謡を合わせたものとも言われています。ニュートンは若い頃に、奴隷船の船長として航海中に嵐に会い、死ぬほどの苦しさを味わいました。その時、母から渡されていた聖書を読み、回心して後に牧師になり、この曲の作詞をしました。「アメージング・グレース」とは「驚くべき恵み」という意味で、「こんな私にでも神は祝福してくださる」という内容の歌詞です。
今回はゴスペルに加えて、リズムの楽しいケルトダンスの雰囲気も取り入れて、アレンジしました。楽器が変わるたび、いろいろな場面が展開して行きます。ご自由にイメージを膨らませながらお聴きください。
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管弦楽のためのラプソディ |
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日本の伝統的に歌い継がれている唄をメドレーにして、さらに日本的な打楽器のリズムを加えた華やかな曲です。今やフローラの海外公演の定番の曲となりました。原曲は外山雄三作曲『管弦楽のためのラプディー』ですが、さらに和楽器の面白さをアピールできるよう、新しい曲をメドレーに加え、フローラ風にアレンジした物です。他の楽器では真似の出来ない、エレクトーンならではの機能を十分に活かし、楽しいアイデアをたくさん盛りこんであります。曲は、にぎやかな拍子木の音で始まり、 次々と日本の民謡やわらべ歌などが、日本的な楽器の音色で演奏されます。
あんたがたどこさ〜ソーラン節〜串本節〜馬子歌〜八木節 と続き、伝統的な日本のお祭り囃子や、尺八、三味線などの和の調べをお楽しみいただきます。
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連作交響詩「わが祖国」より モルダウ |
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連作交響詩『わが祖国』 は、チェコの国民的作曲家ベドルジハ・スメタナの代表的な作品で、1874年から1879年にかけて作曲された6つの交響詩から成ります。 交響詩とは、文学や人々の思いを管弦楽により表現する音楽のスタイルです。『わが祖国』は、全6曲からなり、「モルダウ」はその第2番目の曲です。
この曲に着手した年に50歳になったスメタナは、以前から耳の病が悪化し、第2曲目のモルダウを作曲した時には、全く耳が聞こえなくなっていました。この障害を乗り越えて5年かけて、連作交響詩の6曲は完成たのです。
1:高い城
2:モルダウ
3:シャルカ
4:ボヘミアの牧場と森から
5:ターボル
6:ブラニーク
全6作の初演は、1882年11月5日、プラハ国民劇場横のジョフィーン島にある会場で行われました。『わが祖国』は、毎年行なわれるチェコを代表する国際音楽祭「プラハの春」のオープニング曲として、演奏されることが恒例になっています。
モルダウ(ヴルタヴァ)川は、ボヘミアを南から北に流れ、エルベ川に合流するチェコの重要な河川の一つです。
約12分間にわたって演奏される交響詩「モルダウ」では、モルダウ川の源流からプラハ市内へと続く、上流から下流への川の情景が、非常に鮮明に描写されています。
☆まずチェコの山奥深いモルダウ川の水源から、雪が溶けて水が集まっていく様子から描かれています。流れる水は岩に当たり快い音を立てながら、次第にその幅を増していきます。両岸からは、勇ましい狩人の角笛や、農民達の楽しげな結婚式の舞曲などが聞こえてきます。そして夜になると、静寂の中、青白い月の光に照らされながら、水の妖精たちが幻想的に舞い踊ります。ある時は急流にさしかかり、波はしぶきを上げて、勇ましく飛び散ります。
次第に川の流れは広く穏やかになり、プラハ市内に入って行きます。勇壮な古城ヴィシェフラドを讃えるかの様に、堂々とした華やかな演奏が続き、川は悠々とプラハ市内を抜けて、さらに流れ続けていく…☆
このような情景を思い浮かべながら、どうぞお聴き下さい。
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「インディ・ジョンズ」より レイダース・マーチ |
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インディ・ジョーンズ シリーズとは、架空の考古学者インディアナ・ジョーンズを主人公とした冒険を描く映画、ドラマ、小説シリーズと、それを基にした一群のフィクション「インディアナ・ジョーンズ シリーズ」(Indiana Jones series) の、日本における名称です。「インディ」は「インディアナ」を略した通称ですが、日本ではこれが一般に定着したようです。
映画としては今までに4つのシリーズが公開されました。
「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」エピソード24(1981年)
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」エピソード23(1984年)
「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」エピソード25(1989年)
「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」エピソード26(2008年)
プロデューサーのフランク・マーシャルによると、この作品は前作の『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』から19年後の1957年が舞台となっており、『最後の聖戦』は1989年製作で、現実でも実際に19年が経っていることになります。シリーズで初めて第二次世界大戦後が舞台となりました。今回の物語では、あらゆる金属を引き寄せる強力な磁気を持ったクリスタル・スカルと呼ばれる、水晶で出来た謎の頭蓋骨が、重要なアイテムとなっています。
ハリソン・フォードは言うまでもなくインディアナ・ジョーンズ役で出演するほか、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のカレン・アレンが27年ぶりにシリーズ再出演。、監督スティーヴン・スピルバーグ、製作総指揮ジョージ・ルーカス、音楽ジョン・ウィリアムズ、製作フランク・マーシャル、音響効果のベン・バート、編集のマイケル・カーンなど主要スタッフは変わっていません。
東京ディズニーシーには、アトラクション「インディジョーンズアドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮」があり、今年も相変わらずの大人気!
誰もが20年以上も変わらないテーマ曲「レイダースマーチ」を聴くと、思わず冒険の旅に出発したくなってしまうのです。
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「ライオンキング」より サークル・オブ・ライフ |
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ディズニーのミュージカルはたくさんありますが、この「ライオンキング」はその中でも、かなり大掛かりな舞台装置と、素晴らしいアイデアを盛り込んだ楽しい演出で話題を呼び、N.Y.のブロードウェイや、劇団「四季」で、ロングランを続けています。その感動的な舞台のオープニングに使われているのがこのサークル・オブ・ライフです。
登場人物は全部動物達ですが、人間社会と変わらない日常生活の中における 愛情、友情、憎しみ、希望、悲しみ、などを描いた感動的なミュージカルです。
この作品をを見ると、ずっと昔からから今まで受け継がれてきた、生命の大切さ、そして尊さを改めて感じさせられます。
今回のフローラのステージでは、恐ろしい猛獣達が動き回る不気味な夜のジャングル、激しい雷雨、そして次第に夜が明け始め、鳥達がさえずり出し、真っ赤な太陽が地平線のかなたから昇って来る、そんなアフリカの光景をエレクトーンサウンドで再現していきます。
はたして、どのような動物達の声が聞こえて来るのでしょうか?
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「アラジン」より ホール・ニュー・ワールド |
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アラン・メンケン作曲。
「千夜一夜物語」のエピソードをもとに製作された1992年公開のディズニー・アニメの「アラジン」の主題歌です。アグラバー王国の姫ジャスミンに恋をしたアラジンが、彼女を魔法のじゅうたんにのせ、世界中を飛び回るシーンで歌い、ロマンチックな雰囲気をい演出しています。今こそ世界が一つになり、本当に平和な世の中が来るよう心から祈りながら 'A Whole New World' を演奏したいと思います。
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ミッキー・マウス・マーチ |
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今年はディズニーランド創立25周年記念のイベントで、大いに盛り上がった年でしたね。ディズニーランドもディズニーシーも、その世界に足を踏み入れたとたんに、ワクワクドキドキしてくるのは、大人も子供も同じです。そしてまず聞こえて来るのは、みなさんおなじみのミッキーマウスマーチですね。今回は懐かしいユーロービートバージョンにアレンジしてあります。これは思わずみんなで踊りたくなってしまうような、楽しいパラパラのリズムです。ミッキーやミニー達が、かわいく踊る姿を心に描きながらお聞き下さい.。小さいお友達!どうぞお楽しみに!
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アヴェ・ヴェルム・コルプス |
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どこまでも澄み切った天国の調べのような美しい曲。モーツァルトは1791年の12月にこの世を去っていますが、そのわずか半年前の6月、あたかも自分の死とその後を予見するかのような、どこまでも天上的な作品を残しています。それが、名作「レクイエム」と並ぶ最期の宗教曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」です。この曲はバーデンで病気療養中の妻、コンスタンツェを見舞いに行った時、彼女の世話をしてくれた友人の合唱指揮者、アントン・シュトルへの感謝を込めて作曲、献呈された物です。この頃はモーツアルト自信も体調が悪いのにもかかわらず、作曲に追われていた時期でもありました。しかしこの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」の作曲は、彼の心の大きな安らぎとなったと言われています。合唱と弦楽にオルガンのみというシンプルな編成で、長さも46小節しかありませんが、そこに描かれているのは、この世のしがらみを越えた清澄で透明な世界です。悲痛な「レクイエム」と比べると、すべての闘いを終えて、天に帰ったようなやすらぎに満ちています。半音的で美しい旋律に、自然で絶妙な転調など、モーツァルトの特徴が数多く含まれている、心にしみわたる名曲です。
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クリスマスソング・メドレー |
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フローラのメンバーが、以前イギリスのとある街でクリスマスを迎えました。そこの大聖堂でのクリスマス礼拝は、神聖な雰囲気と共に荘厳なパイプオルガンと清らかな聖歌隊の調べに身も心も包みこまれ、大変感動的なものでした。その時の清らかな感動をもう一度フローラの演奏で再現できたら…との思いを込めて、4曲メドレーで演奏致します。どうぞ大聖堂の荘厳なクリスマスキャロルの雰囲気にひたってみてください…。
Oh !Holly Night
「オー!ホーリーナイト」
A Maiden Most Gentle
「やさしい乙女」 マリア様 をたたえた曲
In Dulchi Jubilo
「甘い喜びのうちに」「もろ人声あげ」とも訳されています。キリスト誕生を祝う曲です。
Adeste Fideles
「信者の集い」「神の御子」という題名でも有名です。
“神の御子がベツレヘムにお生まれになった。急いで拝みに行こう”と歌われています。
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きよしこの夜 |
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原曲は「Stille Nacht」。ヨゼフ・モーア作詞、フランツ・グルーバー作曲のオーストリアの歌です。ドイツ語で書かれていましたが、世界中の300を越える言語に訳され、クリスマスのお馴染みの曲として親しまれています。この曲は今も謎に包まれている部分が多いのですが、ユニークで美しいエピソードを一つ紹介します。
<1818年のクリスマスの数日前、オーストリアのザルツブルグ近郊のオーバンドルフという、小さな村の出来事でした。牧師ヨゼフは、礼拝に備えて賛美歌の練習をしようと、教会を訪れました。ところが何とネズミが、パイプオルガンのパイプに穴をあけてしまい、全く音が出ません。雪も深く、今となっては修理を頼む時間もないので、困ったヨゼフは、親友のギター仲間で作曲家でもあるフランツ・グルーバーに相談しました。そしてほぼ即興でヨゼフが詞を書き、グルーバーが曲をつけて、クリスマス礼拝の当日演奏しました。村人たちは、最初は驚きましたが、そのすばらしいギターの演奏と歌にうっとりしました。それから、小さな村で生まれたこの曲は、賛美歌109番として、世界的に有名なクリスマスソングとなりました。>
この心温まるお話を、いつまでも語り継ぎたいものですね。
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(アンコール曲) ラデツキー行進曲 |
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ワルツ王 ヨハン・シュトラウスの父の作曲。1848年ウィーンに革命が起きたとき、保守派であるシュトラウスは政府軍に味方し、その将軍であったラデツキーを讃えてこのマーチを作曲しました。しかしそのために革命軍に睨まれ、ロンドンに一時亡命しなければならなかったほどです。この曲は現在オーストリアを代表するマーチとして、毎年ウイーン・フィルのニューイヤーコンサートで、必ず演奏されています。いつも未来に向かって、明るく前向きに歩いて行きたくなる、そんな元気の出る行進曲です。
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